他社借入の情報はなぜバレるのか?嘘は要注意!

個人信用情報

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「今回は違う業者だから、他で借入していないってカードローンの申し込みで嘘をついてもバレなくね?」と心の中でつぶやくあなた。

そんなあなたの心の中が見透かされているかのような融資担当者の対応。薄っすら微笑んでいるようにも見える。

そんな訳ないだろと思いながらも、融資担当者があまりにも冷静な対応で話し始めた言葉に血の気が引くあなた。

『他社でのお借入はないということでしたが、A社で50万、B社で20万、合計70万円のお借入があるようですね。ですので残念ながら、今回は融資を見送らせていただくことに・・・』と言い出す融資担当者。

今回はあなたがそんな状況に陥らないための、『他社借入の情報がなぜバレるのか?』について解説しているよ。

プレっち

借り入れの情報機関ってなんですの?

そもそもなんで嘘がバレるのかといえば、どこからいくら借り入れしているといった個人信用情報というものを業者間で共有しているから。

借入の際に貸金業者と金融機関は、必ず個人の返済能力というものを調べる。じゃないとお金を貸すに値する人物か判断できません。

そこで判断材料とする情報の提供先があるんだ。指定信用情報機関というものなんだけど。

取り扱う情報は、融資をしてもらいたい人にとって人生を左右する判断材料。なので厳正な機関でないといけない。もちろん個人情報なので、慎重に取り扱いできることも個人信用情報機関には求められる。

そうなると、いい加減な提供先であってはいけない。ということで、日本の内閣総理大臣から指定を受けたところしか情報提供先として使用できない。またそれぞれ業者ごとに、主に利用する情報提供先も決まっているんだ。それが以下のもの。

■ 指定信用情報機関

  • 全国銀行個人信用情報センター ← 銀行などの金融機関の情報提供先
  • jicc ← 消費者金融などの情報提供先
  • cic ← 信販・クレカ・割賦販売などの情報提供先

上に書いてあることをみる限り、クレジットカードの返済遅延については銀行などの金融機関は把握していないんじゃない?と思う人もいるかもしれない。

銀行などは普通、全銀協の運営する全国銀行個人信用情報センターで主に情報確認をする。でも、もちろんそれだけではないんだ。それぞれの業者が必要であれば、他の指定信用情報機関の記録を閲覧して調べたりするので、嘘をつけば当然バレるんだよね。

個人信用情報機関に記録される登録内容

どんな情報が記載されているか気になるよね?それが下に書いてあるもの。個人信用情報として、以下の情報だけしか記載されているわけではない。

■ 記載されている個人情報

  • 氏名、住所、電話番号、勤務先の名前
  • カードローン業者との契約日
  • いくら借り入れしているか
  • どれくらい借入残高が残っているか
  • 過去に返済の遅延があったかどうか

1.で勤務先の名前が分かるから、実際に存在する会社なのか調べる。実在するなら、その会社でのだいたいの年収も割り出せるので、返済能力も予測がつく。

2~4.でいくら貸付が可能か判断できる。銀行系カードローンでは問題ないけど、消費者金融系のカードローンには総量規制があるので、他社からの借入件数と金額は絶対把握しなくてはいけない。

5.で過去の返済未払い、遅延などの事故情報が確認できます。これで返済をキッチリする人なのかを判断する。

下の例はクレジットカードでの個人信用情報サンプル。入金状況という欄を拡大したもの。

個人信用情報サンプル

$の文字は、予定通りに支払いが行われたマーク。他にも7種類記述があるんですが、サンプルのAの場合、2ヶ月連続で返済未払いであるという記載。こうなると事故情報になる。次に下の表を見てみると、

クレジットカードの異動

同じ個人信用情報の表で《入金状況》という項目の上に、《お支払い状況》という項目がある。その項目の26番目が「返済状況」。サンプルでは異動と記載されているね。今回の例はcicの異動情報ですが、これがブラックリスト入りしたという意味。

まあ、実際にはブラックリストというものは存在しないんだけど、借入が一切できなくなるという状況には違いない。この記録は最低5年間は残るんだ。なので、同じ表にある終了状況:完了という表示期日から最低5年間は、どんなローンであろうと借入は諦めた方がいいよ。

自分で借り入れの情報開示をする

ここまでの話しから、なんか業者だけが情報を見れると勘違いをしている人もいるかも。そうではなくて、手続きをちゃんと踏めば、自分の信用情報開示ができるんだ。

過去の返済について記憶が曖昧なので、自分の信用情報を知りたいという人は調べてみてはいかがだったかな?

■ 全国銀行個人信用情報センターで信用情報を確認する方法

開示報告書の受取手段 郵送
必要書類 登録情報開示申込書・本人確認資料2種類のコピー
開示手数料 1,000円 ゆうちょ銀行発行の定額小為替証書
詳しくはこちら https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/open/

■ jiccで信用情報を確認する方法

開示報告書の受取手段 携帯電話・郵送・窓口
必要書類 登録情報開示申込書・本人確認資料のコピー
開示手数料 携帯電話 1,000円 クレカ・コンビニ・ATM
郵送 1,000円 クレジットカード一括払い・定額小為替証書
窓口 500円 現金
詳しくはこちら https://www.jicc.co.jp/kaiji/procedure/mobile/

■ cicで信用情報を確認する方法

開示報告書の受取手段 インターネット・郵送・窓口
必要書類 インターネット 融資契約に利用の発信番号を通知できる電話
郵送 開示申込書申込書・本人確認資料
窓口 本人確認資料のコピー
開示手数料 インターネット 1,000円 クレジットカード一括払い
郵送 1,000円 ゆうちょ銀行発行の定額小為替証書
窓口 500円 現金
詳しくはこちら https://www.cic.co.jp/mydata/index.html

上記3つの個人信用情報機関で自分の情報開示請求をできる。ただ個人信用情報機関になぜ融資の審査に落ちてしまったかを問い合わせても、理由を答えては貰えない。

他社借入の嘘で信用が台無し

このページの初めの会話を思い出して欲しいんだけど。他社からの借入件数や金額よりも問題なのは、ウソをついたこと。

たとえ今まで真面目にキッチリ返済していても、偽りの申請をしていたら信用は一瞬で消える。だから嘘は要注意!

プレっち

カシテ美

よく憶えておきます。
ここまでのまとめ
  • 指定信用情報機関の情報というものを業者間で共有している
  • 事故情報の掲載があると融資審査は落ちる
  • 自分でも借り入れの情報開示して確認ができる