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今回は三井住友カード ゴールドローンと良く混同される三井住友銀行のカードローンを比較。どういった条件になると銀行よりもゴールドローンの方が選ぶ価値があるのかについて解説しているよ。
ここが違うよ!三井住友カード ゴールドローンと三井住友銀行カードローン
三井住友ということでかなりの人が勘違いしているみたいだけど、三井住友銀行のカードローンとは全くの別物。その辺を1つずつ見ていこう。
まず、根本的な違いから。
名称 | 三井住友カード ゴールドローン | 三井住友銀行カードローン |
カードローンの区分け | クレジットカード会社系カードローン | 銀行系カードローン |
まず、三井住友カードはクレジットカード会社なので貸金業者になる。となると従う法律は貸金業法。それでどんな違いがあるのかといえば、カードローンとして大きく3つのカ所で違いでてくる。
名称 | 三井住友カード ゴールドローン | 三井住友銀行カードローン |
借入可能額 | 年収の3分の1まで |
例えば年収400万円の人であれば、三井住友カード ゴールドローンだと最高で約130万円までが借入できる限度になる。どんだけ属性でスコアリングが良くても、規則でそうなっているので借入額が変更になることはない。
それに対して、三井住友銀行カードローンは総量規制外。なので年収400万円の人でも200万円を借りられる可能性はある。2018年1月あたりから金融庁の指摘に応える形で、三井住友銀行は自主規制によって総量規制と同じ年収の3分の1までの借り入れに変更になった。
となると今まで銀行カードローンを選ぶ理由であったより多く借りれるという恩恵はなくなり、銀行と消費者金融は同等に。
名称 | 三井住友カード ゴールドローン | 三井住友銀行カードローン |
所得証明書類の提出基準 | 借入希望枠の合計が50万円超※1 ※2 | 借入希望枠の合計が50万円超 |
※2 借入希望枠と他の貸金業者を含めた借入残高の合算が100万円を超える場合
カードローンを申し込みたい人が割と躊躇する所得証明書類の提出。三井住友カードの場合、提出を求められる機会が銀行よりずっと多くなる銀行と同じく50万円超が今は基準になっている。これは過剰な貸し出しを抑える目的があるからだ。
名称 | 三井住友カード ゴールドローン | 三井住友銀行カードローン |
保証担当 | 三井住友カード | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 |
審査を担当する会社にも違いがある。銀行は系列のSMBCコンシューマーファイナンス株式会社が保証を担当。三井住友カードの場合、担当会社はなく自社で審査をする。
三井住友カード ゴールドローンを金利で選ぶなら
ここまでは審査を申し込む際に気にするべき違いについて話してきた。何だかこのままでは、三井住友銀行の方が良いのでは?と思い始めている人もいるだろう。
それも希望額が290万円以下であれば考えも変わってくるかも。以下が三井住友カード ゴールドローンの金利になる。
融資額 | 290万円以下 | 300万円~490万円 | 500万円~690万円 | 700万円 |
利率 | 9.8% | 7.8% | 4.5% | 3.5% |
融資希望額290万円以下ということは、総量規制の年収の1/3以下という借入条件を考えたときに年収870万円以下の人が該当。となるとかなりの人がこの枠になるのではないだろうか。
この290万円以下で9.8%という利率は、
三井住友銀行カードローンよりも優れた金利
(三井住友銀行では200万円以下は10%~14.5%の利率)。
さらに三井住友カードでは支払いの遅れなどなければ、翌年には自動的に利率9.8% → 9.5%になる。最大で5年後には、利率9.8% → 8.6%という引き下げ幅になるシステムがあるんだ。
もちろん金利だけで借入先を決めるというのは、選択の根拠としてはダメ。さらに三井住友カード ゴールドローンの場合、ちょっと返済方式が変わっている。その部分に注目し、選択の根拠になり得るのか見てみよう。
三井住友カード ゴールドローンでの返済金額はいくらか?
カードローンを利用している人の中には、毎月の支払いからいくら元金に充てられているのか、分かっていない人もいる。元金が減らないと当然、支払いも長引く。思った以上に元金が減っていないことに気付き、嘆くといった話はよくある。
それというのもほとんどのカードローンで返済方式として採用されている、「残高スライド方式」が原因。
なぜ元金が減らない原因なのかと言えば、この残高スライド方式だと元金が減りにくいシステムになっているからだ。
三井住友カード ゴールドローンではこの残高スライド方式を採用していない。なので元金がなかなか減らないということが起こらない。
なぜなら残高スライド方式ではなく、元金定額返済が採用されているから
利用残高 | 初回借入 | 110万円超 | 170万円超 | 200万円超 |
約定返済額 | 2万円+利息 | 3万円+利息 | 4万円+利息 | 5万円+利息 |
どういうことかというと、まず元金が定額で返済される。その元金に残高から割り出した利息を追加するというもの。まだ分かりにくいという人もいると思うので、30万円借入の例を以下で確認してみよう。
借入30万円の場合の返済シミュレーション
返済回数 | 約定返済額 | 元金 | 利息 | 借入残高 |
1回目 | 22,450円 | 20,000円 | 2,450円 | 280,000円 |
2回目 | 22,450円 | 20,000円 | 2,450円 | 260,000円 |
3回目 | 22,286円 | 20,000円 | 2,286円 | 240,000円 |
: | : | : | : | : |
13回目 | 20,653円 | 20,000円 | 653円 | 40,000円 |
14回目 | 20,490円 | 20,000円 | 490円 | 20,000円 |
15回目 | 20,326円 | 20,000円 | 326円 | 0円 |
16回目 | 139円 | 0円 | 139円 | 0円 |
もう分かったかな?毎月残高が2万円ずつ減っていくことになるんだ。一度理解すれば簡単でしょ?
それに対して残高スライド方式の三井住友銀行カードローンでは先に利息を多く取り、元金は支払後半で多く取り形になる。
借入30万円の場合の返済シミュレーション
返済回数 | 約定返済額 | 元金 | 利息 | 借入残高 |
1回目 | 20,733円 | 17,110円 | 3,625円 | 282,892円 |
2回目 | 20,733円 | 17,315円 | 3,418円 | 265,577円 |
3回目 | 20,733円 | 17,524円 | 3,209円 | 248,053円 |
: | : | : | : | : |
13回目 | 20,733円 | 19,761円 | 972円 | 60,729円 |
14回目 | 20,733円 | 20,000円 | 733円 | 40,729円 |
15回目 | 20,733円 | 20,241円 | 492円 | 20,488円 |
16回目 | 20,735円 | 20,488円 | 247円 | 0円 |
また、三井住友カード ゴールドローンの毎月の返済額が知りたい人のために、100万円までの借入額別で最大の支払い額も掲載しておく。
借入額 | 月の返済額(最大) | |
10万円 | 20,816円 | |
20万円 | 21,633円 | |
30万円 | 22,450円 | |
40万円 | 23,266円 | |
50万円 | 24,083円 | |
60万円 | 24,900円 | |
70万円 | 25,716円 | |
80万円 | 26,533円 | |
90万円 | 27,350円 | |
100万円 | 28,166円 |
三井住友カードと三井住友銀行であなたが得をするのはどちら?
ここまで散々、三井住友カード ゴールドローンと三井住友銀行カードローンを比較してきた。
でも一番大切なのは、
借りた人が無理なく借りられて損をしないこと。
それをどちらの方がより実現できるのか?を確認するために返済シミュレーションしたのが、以下のものになる。
条件 | 三井住友カード ゴールドローン | 三井住友銀行カードローン |
返済方式 | 元金定額返済 | 残高スライド方式 |
月の返済額(最大) | 20,816円 | 10,000円 |
金利 | 年利9.8% | 年利14.5% |
支払回数 | 6回 | 11回 |
支払総額 | 103,240円 | 107,227円 |
利息金額 | 3,240円 | 7,227円 |
差額 | ±0 | -3,987円 |
条件 | 三井住友カード ゴールドローン | 三井住友銀行カードローン |
返済方式 | 元金定額返済 | 残高スライド方式 |
月の返済額(最大) | 28,166円 | 15,000円 |
金利 | 年利9.8% | 年利12% |
支払回数 | 51回 | 111回 |
支払総額 | 1,216,375円 | 1,656,070円 |
利息金額 | 216,375円 | 656,070円 |
差額 | ±0 | -439,695円 |
銀行カードローンは一般的に低金利といわれるけど、借入希望額200万円までならゴールドローンの方がお得。