でもどうしてもお金がすぐにでも必要という人は落ち込んでいる場合ではない。というか後述するけど、今は焦っているかもしれないが落ち込む必要はない。
まずは次に向けての対策を一緒に考えていこう。
基本的にセブン銀行のような銀行カードローンは金利の面で魅力的だけど、そのぶん消費金融より審査が厳しいことが多い。
さらにセブン銀行はコンビニのイメージの影響で手軽に借りられるのでは?と思ってしまいがち。その割には、セブン銀行カードローンは難しい部類に入る。つまりギャップが激しい。だから審査に落ちたからといって落ち込む必要がない。
そういった事実から、これから他社での借入が絶対に無理という訳ではないといえる。
ではどうすれば良いのか?
まず審査が厳しいという以外に、何かほかに原因がなかったのか?もう一度確認してみよう。
考えられるのは、以下の4つ。
- 申し込み内容にウソの申告をした
- 年収の半分以上、すでに他社から多額の借金がある
- 携帯や公共料金の支払いも含め支払いの遅延、滞納がある
- 1か月以内に融資の申し込みを複数した
次の申し込みで気を付ければいい。年収を自己申告だからと多めに盛ったりしない。そうすれば、全然問題ない。
絶対的な目安はない。だけど、だいたい総額で年収の半分以上を借り入れすることは難しくなってくる。年収の半分以下で収まる範囲で希望額を伝えれば問題ない。
分割払いの携帯やクレカでの公共料金の支払いも遅れると審査に影響する。「もしかして、そうかも?」と心当たりがある人は自分で信用情報を開示して確認しとくべき。あれこれ悩むより確実に事故扱いされているかが明確に分かる。
これは申し込みブラックと言われているもの。1ヶ月という短い期間で3社くらい申し込むと、この申し込みブラックになる。この申し込みのために情報照会したという記録が個人信用情報機関に約6ヶ月間保管される。次が2社目ならまだ大丈夫だ。
すでにセブン銀行がダメだった。そこで次は安全のためになるべく関係のないところに申し込むべきだ。
ここで注意して確認するべきは、審査をする保証会社
セブン銀行カードローンはアコム株式会社が保証会社だった。となるとセブン銀行と同じ保証会社の三菱UFJ銀行カードローン、auじぶん銀行カードローン、ソニー銀行カードローン、アコム以外を選択肢として申し込むようにしよう。
幸いなことにセブン銀行よりも低金利なカードローンが意外と多数ある。ちなみにセブン銀行を以下のようになっている。
セブン銀行の適用金利 | |
利用限度額 | 利率 |
10万円、30万円、50万円 | 年利15% |
70万円、100万円 | 年利14% |
上記の金利と同じか低いカードローンを探すことになる。そんな条件を満たすカードローンは以下のもの。
借入100万円以下の適用金利 | カードローン名 |
15% | クレディセゾン マネーカード |
14.9% | スルガ銀行 リザーブドプラン |
14.8% | ちばぎんカードローン |
14.79% | 住信SBIネット銀行カードローン |
14.70% | 北洋銀行 スーパーアルカ |
14.6% | 東京スター銀行 スターカードローン |
14.5% | 楽天銀行スーパーローン/三井住友銀行カードローン |
14.0% | みずほ銀行カードローン コンフォートプラン |
13.8% | イオン銀行カードローンBIG |
12.475% | りそな銀行 カードローン |
9.8% | 三井住友カード ゴールドローン |
70万円、100万円が希望額の人は、年利14%以下の条件を満たす「みずほ銀行」、「イオン銀行」、「りそな銀行」、「三井住友カード」が候補になる。
ただ、カードローン返済で大きな違うを生み出すのは、実は金利ではなく、「支払回数」と「約定返済額」。
その2つの関係性を簡単にあらわすと以下のようになる。
- 支払い回数が多い=約定返済額が低い
- 支払い回数が少ない=約定返済額が高い
実際に金利が低いものであっても、支払い総額が大きくなるのが支払い回数が多くて、約定返済額が低いカードローン。
約定返済額はカードローン各社が独自に金額を決めている。このルールによって支払う総額が決まるので、金利ばかりに目を奪われている場合じゃないというのが分かったのではないだろうか。
カードローン借入でもなかなか返済が減らない理由
少額融資であってもなかなか返済が減らないと悩む人も実際にいる。その原因は高金利だからではない。本当の原因は、「元利均等払い」という返済方式にある。
この元利均等払いというものでは、元金=あなたが借り入れした50万円がなかなか減らない特徴がある。よく言われる利息だけ支払って元金が減らないという仕組みだ。
そしてほとんどのカードローンが元利均等払いを採用している。それはなぜか?
ではなるべく早く元金が減るようにするにはどうすればよいのか?
それには有効手段が1つある。
- 約定返済額よりも多く支払うこと
その有効手段について詳しく解説していく。
約定返済額よりも多く支払う
さきほどカードローン会社が約定返済額=毎月の最少返済額を決めていると話した。つまり言われた通りに支払いをしていては、損をする。
かならず約定返済額分だけを支払わなくければいけない決まりはない。もしも約定返済額以上に多めで返済したらどうなるのか?
1つは、カードローン会社が舌打ちする。で、もう1つは、支払総額がかなり減る。
どれくらい違いが出るのかを比べてみた。
金利18.0%のカードローンA社
条件 | 約定返済額通りの支払い | 多めに返済 |
月の返済額(最大) | 13,000円 | 18,000円 |
金利 | 年利18.0% | 年利18.0% |
支払回数 | 58回 | 37回 |
支払総額 | 751,057円 | 651,629円 |
利息金額 | 251,057円 | 151,629円 |
差額 | 99,428円 | 0円 |
毎月5千円多く支払ったら(36回✕180、000円)、最終的な支払いが99,428円も少なく支払いが済む。
たまにこのからくりをみて、「でも180、000円多く払っているからでしょ?!」という人もいる。いや、多くは払っていない。結局は約定返済額通りの支払いも180、000円は同じく支払っている事に気づいて欲しい。
ようするに、早く支払っているのか、遅くゆっくり支払っているのかの違いしかない。そして早く支払うことで99,428円も得するということ。
いかに約定返済額以上に多めで返済することが得するのか分かったと思う。この99,428円分稼げなかったことに対して、カードローン会社が舌打ちするのも今なら納得できるだろう。